【ヌメ革?タンニンなめし?】レザークラフトで使う革まとめ

こんにちは、φmmy(ファイミー)です!

レザークラフトで扱う革にはたくさんの種類があり、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。

この記事では、レザークラフトで使用する革の全体像を知りたい方のために動物・部位・加工方法ごとにカテゴリーを分けてご紹介します。

とみーくん
とみーくん

この記事は以下のような人にオススメ!

  • 革の種類の全体像を知りたい!
  • ヌメ革?なめしって?
  • 動物や部位ごとの革について知りたい!
  • 初心者にオススメの革って?

今回は、初心者の方に向けて、最初にどの革を選ぶべきかも合わせてご紹介します!

それでは、どうぞ!

革の基礎知識

まずは、動物の「皮」が「革」になるための加工方法、人工の革である合成皮革などの基本的な知識もご紹介します。

皮と革

レザークラフトでは「革」を使用しており、「皮」は使いません。

この「皮」と「革」の違いは、鞣し(なめし)加工をしているかどうか、です。

つまり、「革(Leather)」とは、動物から採取した「皮(Skin)」を製品にするために、なめし加工を行ったものです。

なめし加工を行うことで、防腐性・耐久性・柔軟性が向上し、加工しやすくなります。

また、なめし加工をする際に用いる添加剤の違いでカテゴリーが分かれます

このことについては後述します。

天然皮革と合成皮革

動物の皮だけを使用した天然皮革は「本革」と呼ばれますが、鞣した革を人工的に製造した革は「合皮」といいます。

本革は動物の革を使用するため、革の層が繊維質で非常に丈夫ですが、鞣し加工に数か月かかるため高価です。

一方で、合皮の見栄えは安っぽいですが、鞣し加工が1日で完了するため大量生産が可能となり安価です。

非常に豊富な革の種類

革にはたくさんの種類と名前があり、慣れるまで正直わかりづらいです。

私も何度もネット検索していました。。。

ここでは、革の種類を動物ごと・部位ごと・加工ごとに分類し、整理してみました。

この記事で全てを詳細に書いてしまうと非常に長くなってしまうので、気になったパートがあればそのリンクへ飛んでみてください!

動物種別

レザークラフトで扱う革は王道の牛革や羊革、エキゾチックレザーなど種類が豊富です。

ここでは、代表的な牛革についてご紹介します!

牛革

レザークラフトで使用される革の中で、最も一般的な革が牛革です。

使用できる面積が大きく、厚みがあり、耐久性に優れているのが特徴です。

さらに、牛革の中でも年齢別で名称が異なり、若いほど高値で取引されています。

  • カーフスキン  生後6か月前後の仔牛の革
  • キップスキン  生後6か月~2年前後の牛革
  • カウハイド   生後2年以上で出産経験をした雌の牛革
  • ステアハイド  生後2年以上で去勢された雄の
  • ブルハイド   生後2年以上で去勢されていない雄の

その他

牛革以外にもたくさんの種類があります。

  • 鹿革(コードバン)
  • 羊革
  • 豚革
  • ヘビ(パイソン)
  • ワニ(クロコダイル)
  • トカゲ(リザード)
  • サメ
  • エイ

    などなど

動物種によって革の特徴が全く異なるため、いろいろ試してみてください。

牛革以外についても興味がある方は、下記に詳細をまとめているのでご参考ください。

【動物】革の特徴まとめ【動物】革の特徴まとめ

部位別

動物(主に牛)の体の部位によっても名称や特徴が大きく異なります。

  • ショルダー(肩)
    頻繁に動かすため表面にシワが多い
  • ベンズ(背中から腰)
    繊維密度が高く、厚みがあるため丈夫
  • バット(尻)
    可動が少なくショルダーと比べシワが少ない
  • ベリー(腰からお腹)
    繊維密度が低く、柔らかい部分
  • レッグ(脚)
    丈夫で面積が小さいため小物に使われる

下記のリンクでは、

【部位ごと】革の特徴まとめ【部位ごと】革の特徴まとめ

加工別

皮を革に加工するためにの「なめし」や、なめしを行った後にも様々な加工方法があります。

なめしの種類まとめ

鞣し(なめし)には、植物由来の「タンニン」を用いたタンニン鞣しと化学薬品のクロムを使用したタンニン鞣しがあります。

また、クロム鞣しの後にタンニン鞣しを行うコンビネーション鞣しがあります。

それぞれの違いを下記にまとめます。

  • タンニンなめし
    タンニン鞣しで加工された革をヌメ革といいます。
    経年変化で色や艶が変化するため、最も革らしい特徴を備えています。
  • クロムなめし
    世界の革製品の8割がクロムなめし製と言われています。
    大量生産・低コストでの製造が可能で雨に強いです。
  • コンビネーションなめし
    タンニン鞣しとクロム鞣しの両方の特徴を備えています。
    革は柔らかく、エイジングも楽しむことが出来ます。

その他の加工による、革の種類まとめ

なめし工程の後、革を樹脂でコーティングしたり、揉みこむ工程を加えることで様々な特徴を持った革があります。

  • ガラス張り革
    樹脂によって表面をコーティングした革
  • エナメル革
    革の表面にエナメルをコーティングした革
  • もみ革
    革を揉みこむことでシボ(シワ)を加えた革
  • シュリンク革
    革のシボを強調した革
  • オイルレザー
    革に油をたっぷりと含ませた革
  • ブライドルレザー
    蝋を染みこませた革
  • 起毛革
    スエード、ベロアなど、革の表面を毛羽立たせた革

    などなど

一部の加工革と加工方法について紹介しました。

これらの革の特徴や入手の仕方については下記投稿を参照ください。

【加工ごと】革の特徴まとめ【加工ごと】革の特徴まとめ

初心者にオススメの革は?

結論から申し上げます。

レザークラフト初心者にオススメの革は、牛ヌメ革のサイズはA4、厚さは1.5mmです。

なぜなら、牛ヌメ革は入手しやすく非常に扱いやすい革だからです。

また、本革の醍醐味である経年変化が味わえるので非常にオススメです!

もちろん、バッグ作製など使用用途が決まっており、資金的に余裕があれば半裁もオススメです!


まとめ

レザークラフトで使用する革の基礎知識と種類別の特徴について解説しました。

革はたくさん種類があって迷いますが、その分飽きもせずいろいろな革を試したくなります。

動物種や加工によって特性が大きく変わるので、ぜひ色々な革を手に取ってみてください!

あなたの後押しになれば幸いです。